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「本当はやってほしくない」

今回も自我状態の変化について書いていきますね。

「本当はやってほしくない」

母「何やってるの!まだこれは難しいから、やっちゃだめって

  言ったじゃない。あーあ、こんなにこぼしちゃって・・」

  (子どもはなおも注ごうとする)

母「貸してごらん、入れてあげるから」

  (牛乳パックを子どもから取り上げてコップに注ぐ)

子「エーン!エーン! 」

  (泣き出し、振り回した手でコップを倒し牛乳をこぼす)

母「いい加減にしなさい!またこぼしたじゃない!

  飲みたくないなら、のまなくていいわよ!」(と言って片付ける)

子「エーン!エーン! 」(泣き続ける)



まず「何やっているの」に始まり、「いい加減にしなさい・・・飲まなくていいわよ」の

一連の言葉から読み取れる「自我状態」は「自由な子どもFC」と言えます。

ここが難しいところなのですが、母親が子どもに向き合っているときに、

「自我状態」がいつも「親P」なのだとは限らないのです。

時には「子どもC」の「自我状態」になっていることもあることに、

気づくこともあることに気づくが大事なのです。

「親なのだから・・・」と、「親P」から言葉を発しいるつもりでも。



「支配的な親CP」の言葉だったら、

「注ぐのはやめなさい、こぼさない様にできるまでやってはいけない」と、

子どもをきつくしかったかもしれません。

また、「養育的な親NP」なら、

「貸してごらん、入れてあげようね」

あるいは「一緒に入れてみようか」という言葉をかけたかもしれません。

「自由な子どもFC」はきっと「やってほしくない」と感じているのでしょう。

「こぼされるのは嫌、汚れるから」「後始末が大変」

だから「やってほしくない」というのが本音のところでしょう。

しかし、「やってほしくない」という本心に蓋をして

「まだこれは難しいからやっちゃダメ」という親の仮面をかぶって子どもに接しています。

そうした母親の隠された心理を読み取るかのように子どもは反乱を起こし、

親子双方とも毎回いやな思いをしながらも同じような場面が繰り返されるのです。

少しややこしい話でしたが、日常的にありませんか?

私は子育てをして経験があります。

親のつもりが、いつの間にか子供と対等な位置にいることを。

次回は【値引き】という考え方について書きますね。




by nocotoco | 2018-05-21 03:44 | セルフ・カウンセリング


不登校、ひきこもり、子どもの声を引き出します。


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