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私自身の心と感情-3

部活も辞めました。

ただひたすら一人になりたかった。

何に対しても感覚がなくなっていき、

どこかへ消え入りそうな、

そうなってしまいたい気持ちでいっぱいでした。



普段、道を歩いていても、思い出します。

テレビを見ていても、

焦点はブラウン管の奥のほうにあります。

眠っているのか、

起きているのかよくわかりません。



床に就くと幾度となく父が現れます。

起きているときも同じでした。幾度となく現れます。

いつも同じ場面です。

父の顔を覆っていた布。

そして、次の瞬間、目を閉じている父の顔が。



時間が経てば忘れる、

新しい体験によって救われる、

一人で対処できる、

すべてが違っていました。

自死のことを何度も思い出す、

ショックによって社会生活が困難になっていく、

自信を失い自分の殻に閉じこもる。



真っ白い世界に一人たたずんでいるような、

何とも言えない感覚です。

唯一思ったことは、学校へは行かなくてはいけない、

それだけでした。

なぜか、そう思っていました。



友人に会うことが怖い。しかし、行かなくては。

無表情の顔で電車に乗り、

無表情のまま歩き、

無表情のまま教室入り、

「大丈夫か?」と友人から声を掛けられ、

薄笑いを浮かべ「ああ」とだけ答える。



意味のない時間が過ぎていく。

なぜ、自分がここにいるのか。

学校にいる意味が見いだせなかった。

意味のない授業、取るに足らない周りの会話、

無駄な時間、意味のない時間。



一人になりたいと同時に、

一人でいることが怖い。

でも、話したくない、考えたくない。

何しに来ているかわからないまま、

時間が過ぎるのを待っている。



ある日、仲のいい友人から

「おまえ暗いなぁ」と言われました。

どう解釈していいのかもわからなかった。

事実そうだったと思います。



励ましなのか、知っているのか、

判断ができませんでした。

できないというよりは、

そういう行為自体に

心が動かなかったのだと思います。



毎日、毎日同じことが繰り返されます。

壊れてしまったような心だけで

生きている感じがしていました。



自分への自身や幸福を追求する意欲を失い、

人生を楽しんではいけないと

自己を規制してしまっている感じです。

何をすれば心は動いてくれるのか、

全く分からない状態。



一つだけ心が動いていたのが、

徹底的に父を排除していたことです。

心に現れる父を、

消そう消そうともがいていました。

「出てこないでくれ」どうやって

自分の気持ちを父に伝えればよいのか。



声に出しても、言葉は届かず、

父は目の前に現れます。

白い布にくるまれて。

次の瞬間、布がめくられる。

同じことの繰り返し。



聴くことができなかった最後の一言。

今でも痛烈に心に刺さっています。

消えない「どうして」が連続していきます。

「どうして」「なぜ」。






by nocotoco | 2018-11-05 06:43 | 私自身のこと


不登校、ひきこもり、子どもの声を引き出します。


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