2018年 11月 10日 ( 1 )

私自身の心と感情-8

父との対面、別れ

 父が自死する前日、元気な父が私に向かって

「話があるんだけど」と声をかけてきました。

しかし、友人との約束があり、

「帰ってから聞くね」という言葉を残して、

出かけていきました。

家にもどってくると、父は眠っていて、

話をすることができませんでした。

その日は父の「話があるんだ」が最後の言葉でした。



次の日の朝早く、父が悩んでいた

家のことを調べに家を出でました。

父はまだ寝ていました。

驚かせたくて、そのまま出かけました
何の問題もないことを確認し、

早く知らせたくて、

急いで家に戻ると、

母が床に座り込み「お父さんが・・・」

あとの方は何を言っているのか

よく聞き取れなかったのですが、

再び出た言葉ではっきりと、

今起こっている状況を知ることができました。

「お父さんが死んじゃった。

今警察から電話があって、確認してほしいって」



母の言葉がよく理解できずに、

タクシーをよび二人で、

すぐに警察に向かいました。

何故か兄はいません。

父は電車に飛び込んだということでした。

身元確認のために呼ばれていたということを、

その時に初めて知りました。

母と私は警察の方についていき、

安置室まで来ました。

布のかぶせられた何物かに近づいていき、

警察の方が、布の上のほうを持ち上げました。

父の顔が見えたのです。

遺体としておかれていたのでした。



顔に少しだけ傷があるだけで、

眠っているようでした。

母はその場に座り込んでしまい、

私はその場に立ちすくみ、

声を殺して泣いてしまっていました。


父が身を投げた場所は、

私がいつも高校へ行くときに使っている駅でした。

入学式のときに父と二人で降りた駅です。

死の前日「話したいことがあるんだ」、

その言葉をしっかりと受け止めていれば、

遊びに行くのをずらしてでも、

話を聞くべきではなかったか。

そうすれば、こんなことにならなかったのではないか。

死の前日の話、飛び込んだ場所、

すべてが私に通じていました。



体は震え、「すべての原因は自分にある」

という言葉が胸を突き刺しました。

「なぜあの時、なぜ・・・」なぜが

頭の中を回っていました。



父が死の場として選んだ場所、

私へのメッセージのように思えた。

いや、確かにそうだとすぐに考えが変わりました。

遺体は葬儀屋さんが運び出し、

すぐに通夜、告別式の準備に入りました。

あっけないものだと思いました。

それと同時に、自責の念や

なぜ自死しなければいけなかったのかという、

終わりのない「なぜ」がぐるぐると

自分の周りをまわっていました。



死ななければいけないほどの苦しさとは何なのか。

父をそばで見ていて、

全く気が付かなかったのは何故なのか。

それがうつ病というものなのだろうか。

何故父はそのような

病気になってしまったのだろうか。

父は小さいころに両親を亡くし、

苦労して苦労して、自分の会社を興しました。

何故そんな父にうつがやってきたのだろうか。



つらさから、働くことでそれを

払拭しようと頑張りすぎた、

その反動からなのだろうか。

そして一番気になるのが、

父の自分に対する思いは、

どんなものだったのだろうか、ということです。

何故、次男に将来を語ることをしたのだろうか。

鬱がひどい時には「おまえが跡を継げ」という、

調子が悪い時は「おまえは違う仕事を選べ」と言っていました。

父の心の中には何があったのだろうか、

それが今でも頭をかすめることがあります。


Sere.C.R.



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by nocotoco | 2018-11-10 05:41 | 私自身のこと | Comments(0)


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