2018年 11月 18日 ( 1 )

私の心と感情-16 今の私

「自死遺族」、嫌でたまらなかった言葉が、

今はどうでもいいものになってきています。

もっと早く父親と話をしていればよかったと思います。

自死してすぐには無理でも、時間をかけて。

自死を真正面から向き合い、

自死は仕方がないことだ、

私たちのことを苦しめるために

していることではない、

一番つらいのは自死した本人だ。



そのような考えに早く行ければよかったと思っています。

人に父のことを言うときは「交通事故死」と言っています。

それでいいと思っています。

これからもそう言うでしょう。

自死してから家族の感情が

ひと段落するのに1年かかるそうです。

1年が過ぎたら、進んで自死の本人と

会話してみて下さい。

つらいことはわかっています。

自責の念、怒り、

そういうものはなくならないかもしれませんが、

対話することで、語りかけることによって

息をすることができると思います。



私のように長い時間をかけることなく。

いろいろな人がいて、いろいろなことがあって、

その中でも、自死遺族は特別な存在だと今でも思います。

でも、長い年月をかけて、いろいろな経験をし、

いろいろな考えを持ち、

結果として、深いところまで

考えができるようになったと思います。

今でも、すっきりとはしていませんが、

少しは気が軽くなっています。

父が近くにいるという思いに

変化をしたからです。



自死遺族として苦しみの中に埋没し、

身動きが取れないでいた時

そんな中で、自分の記憶をたどり、

父がどういうことを言っていたのか、

どんなことをしていたのか、

思い出してみようと思います。



今は、父がいなくなる前のことは

ほとんど覚えていません。

高校のときに、警察にお世話になったことがあり、

保護者引き取りということで、

自宅まで警察の方が私を引き渡しに来ました。

対応してくれたのが父でした。

父は表情を変えずに、うなずくだけでした。



また、静岡でバイク事故を起こし、

バイクが曲がり動かなくなった時、

東京からトラックで迎えに来てくれたのが父でした。

やはりその時も何も言いませんでした。

記憶の中ではそうなっています。

もしかしたら、話をしていたのかもしれません。

しかし、記憶には父の声は全くありません。



父の死後、一晩中繁華街で遊んでいて補導されたとき、

母は泣きながらものすごい勢いで怒っていました。

父の死後のことはしっかり覚えています。

しかし、死の前のことは

全くといっていいほど覚えていないのです。

いまでも、「話があるんだけど」の時間に

戻りたいと思っています。

いや、もっと前に父がジョギングに誘ってくれた時に。

いや、もっと前、中学生のころ、

14歳のころに戻りたいという気持ちが強くあります。

父の病気を理解することができると思います。

そして、父と言葉を

もっとたくさん交わすことができると思います。



学校での話をし、仕事の話をし、勉強の話をし

高校進学について相談したり、

そのあとの大学はどこがいいなどの話をし、

父と自分の未来についても

話すことができたのかもしれません。



たくさんの話をして、

父の気持ちを確認しておけばよかったと思っています。

思えば思うほど、

戻りたい時間が過去へ向かっていきます。

父の記憶はほとんどありませんが

家族の中では口数が少ないほうだったように思います。

そうであったならば、自分からどんどん、

話しかけていけばよかったと思っています。



父は中学を卒業すると、

故郷を離れ、一人で都会に出てきて、

何年もかかって仕事を覚え、

裸一貫から自分の会社を作ってきた、

母からと聞いています。



もっとたくさん話をしておけばよかった。

何を考えて仕事をしているのか、

どういうところが面白いのか、

何故その仕事に就くことになったのか、

いつ頃から、独立を考えたのか、

独立したときは不安はなかったのか、

独立がうまくいったときはどういう気持ちだったのか・・・



これからは少しずつ

思い出していこうと思っています。

とてもつらい作業になるかもしれません。

長く長く、いつ終わるともわからず、

とても苦しい時間が流れていくのかもしれません。

しかし、いつかは、少し、ほんの少し

気持ちが落ち着くときが来ると思っています。

今は心の中に無言の父がいます。

少しでも早く多くのことを

話すことができるようになりたいと思っています。

それを積み重ねて、

父との関係を新しく持ちたいと思っています。

Sere.C.R.




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by nocotoco | 2018-11-18 05:51 | 私自身のこと | Comments(0)


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