母への依存

不登校、ひきこもりの場合、

多くは母親への依存を極端に強め、

一般的には母親がその子どもの実年齢に合う

「普通の関り」をすると激怒するそうです。




以下に示す内容はDSM-Ⅳ

(アメリカ精神医学会の診断基準)から、

不登校、ひきこもりの人々の依存関係バージョンで、

『依存性パーソナリティ障害』を意訳し、

高橋良臣氏(登校拒否文化医学研究所所長、臨床心理士)が

高橋氏の見解を付け加えたものです。



1.自分の日常生活にかかわることでも、

  周囲の者や親たちからの支援や、

  安全保証がないと自己判断ができず、

  ぐずぐずともたつく。

2.自分の生活の大切な領域

  (学校生活、社会生活、必要な外出のこと)で、

  周囲の人々に責任を取ってもらえないと

  行動できない臆病さがある。


3.自分が支持されなくなることや、

  認められなくなることを恐れて、

  周囲の人々の意見には反対できない。

  いつもいい人として認められていたい。


4.判断力が低下し自信がないために、

  自分で自発的な計画を建てたり、

  実行することが困難である。

  孤立や単純反復生活で心の構成

  (成長発達)が乱れている。


5.他人から愛されたり支えられるために、

  不快なことでも行ってしまう。

  特に母親に向けてはこの傾向は大きい。

6.自分で自分のことができないという

  強い思い込み(誇張された)恐怖から、

  一人きりでいられなくなったり、

  極端な無気力になる。

  いつも母親が近くにいてくれないと

  大騒ぎする。


7.一人の親密な相手との関係が終わった時に、
 
  自分の世話を見て支えてくれる

  別の親密になれそうな相手を必死に

  探し求める。一人でいる力が弱い。


8.自分が孤立してしまい、自分自身で

  自分の面倒を見なければならないという恐怖があり、

  その考えに非現実的なまでに囚われている。

  絶望感が心を占領して、社会参加の障害になりやすい。










不登校、ひきこもり  母への依存2


ほとんどの人たちは年齢にふさわしく、

身近にかかわる依存相手との相互依存関係を

適切に調整しています。


しかし、不登校、ひきこもりに

なってしまった人々の多くは、

依存関係の調節ができにくくなります。



不登校、ひきこもりになるまでは特に支障もなく

学校生活や社会生活を送ってきた人が、

思春期、青年期に至って母親の愛情を求めるのは、

不登校の子どもやひきこもりの人たちの

対人関係の不都合や、生活環境(社会的環境)の

圧迫要因が大きいそうです。




なぜなら、母親以外の人々に対しては、

回避すべき人(いじめる子ども、嫌な教師など)は回避し、

無視すべき人(冷淡な父親や世話好きな人など)には

無視をしているからです。




不登校、ひきこもりの人々が

母親に依存するのは、

そこに至るまでの外部からの関係や

環境の重圧で、心の構成

(自己感、自己組織)が混乱を起こし、

一人の人間としての心のまとまりを

持てなくなってしまったからそうです。




自分の心のまとまりをつけてくれるのは、

周囲の中では母親しか、発見できないからです。




自分の心の構成に重要な影響を与えてきた母親に

依存するのは当然で、彼らにとって父親は

自分を見捨ててきた人となっているそうです。




だから母親への依存は甘えとは

言い切れない事情があります。






[PR]
# by nocotoco | 2018-12-09 09:11 | 不登校・ひきこもり | Comments(0)

家族としてのかかわり-2

前回からの続きで。滝川一廣氏の

『子どものための精神医学』引用をさせていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

楽しさは能動性を伸ばす。最初はゲームにふけるなど

現実逃避てきなものでもよい。

家が安全なキャンプ地になるにつれて、

おのずとより積極的な充実感の持てる楽しみを

試行錯誤するようになる。



逃避は芯の従属感を与えてくれないからである。

その試行錯誤を、必要なときにはさりげなく手助けしながら

少しずつ行動が広がっていくのを待つ。

およその目安として、そのステップをいかに示す。

1.家の中で子どもの気持ちが安定してきている。

2.家族の気持ちも安定してきている。

3.学校も子どもに関心を持ちつつ見守ってくれている。

4.子どもの生活にリズムが出てくる。

5.子どもの生活リズムと家族の生活リズムの波長があってくる。

6.子どもが家のなかで能動感をもってやれること

  楽しめることを見つけている。

7.遊びや趣味を楽しむだけでなく、

  ちょっとした家の幼児や手伝いもするようになる。

8.子どもの興味や関心が、家の外の世界にも伸び始める。

9.これからどうしたいのか、学校をどうするか

  将来の方向といったテーマについても、

  子どもが自分なりに考えてみたり、

  話しあったりできるようになってくる。

10.子どもや家族が先の見通しが開けつつある実感を持ち始める。

11.先の見通しに向けての具体的な現実模索が始まる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私がイメージしていた、不登校・ひきこもりは

もっと混とんとした、荒々しいものとものと思っていました。

上記のような順番で、持っていくことがまずもって、

難しいことなのだろうと思います。

それゆえ、前回書いた

「(3)専門家とつながりをもつ」ということが

重要になるのではないかと思っています。

不登校・ひきこもりはできるだけ、外には出したくないもの、

医療機関との連携、カウンセリングなんて、

という気持ちは非常によくわかりますが、

この部分が非常に大切で、上に書かれた流れを

つくることができるかどうかの分かれ道だと思います。

親御さんは気持ちをできるだけ穏やかにして、

外に出て話を聞きに行きましょう。

その先に何かが見えてくると思います。

ホームページはこちらです




[PR]
# by nocotoco | 2018-12-08 09:28 | 不登校・ひきこもり | Comments(0)

家族としてのかかわり

家族としてのかかわりという、

とても難しい問題について滝川一廣氏が

『子どものための精神医学』で書いています。

かなり長くなりますが、とても重要なところなので、

全文引用致します。、

皆さんに是非とも知ってもらいたい内容です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家族としてのかかわり

安心して家にいられるようにする

我が子の不登校が勉強の遅れや

進級・進学への心配はもちろんながら、

親にとってまず堪えるのは、

子どもが毎朝「いってきます」と登校し、

夕方には「ただいま」と返ってくる、

そのあたり前の日常が壊れてしまうところである。

長引けばだんだん「慣れて」はくるけれども、

それはそれで慣れてしまっていてよいのかの

不安が頭をもたげる。



早く登校を、なんとか登校を、と願うのは

当然の親ごころだけれども、

休むにはその子なりの事情がある。

家族として最初にこころがけるのは、

子どもが安心して家にいられるようにすることである。



そんなことをしたらよけい学校へ行かなくなるのでは?

という心配はいらない。

人間は社会的な動物で、児童期に入ればおのずと、

思春期ではさらにいっそう、家族の外の社会的な

人間関係の世界へ子どものこころはかならず開かれている。

ただなんらかの事情で、そこでつまずいているのである。


家をよきべースキャンプに

児童期・思春期の子どもたちにとって、

「家」は社会的な関係世界へ乗り出していくための

だいじなベースキャンプである。

(途中略)

安心できる家があって初めて社会的な世界へ

存分に乗り出す力が得られる。

わが子にその能動的な力を、

ひらたく言えば元気をつけてやるのが

家族にできることである。

次の3つが役立つ、

(1)家にいることが「針の筵(むしろ)」に

   ならぬようにすること。

(2)家の中で何か楽しく取り組めるものを子どもが
 
   持てるようにすること。

(3)専門家とつながりを持つこと。



「針の筵」では安心なベースキャンプにはならないから

(1)は当然だろう。「毎日が日曜日」で楽しくてしかたがない、

なるほどこれじゃ学校へ戻る気にはなれないよね、

という不登校は見たことがない。

学校を休んでいる日々は、やはりつらい日々なのである。

そのつらさが重なれば家の外に踏み出す力がますます

なえてくるだろう。そこで(2)の何かひとつでも

楽しいことを家の中で持てることが大切である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とても重要でなおかつ親にとっては非常に難しい行動であると思います。

もう少し続きがありますので、続きは次回に書きますね。


ホームページはこちらです







[PR]
# by nocotoco | 2018-12-07 18:06 | 不登校・ひきこもり | Comments(0)


不登校、ひきこもり、子どもの声を引き出します。


by Sere.C.R

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

外部リンク

カテゴリ

全体
不登校・ひきこもり
セルフ・カウンセリング
親子コミュニケーション
発達障がい
私自身のこと
未分類

以前の記事

2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月

お気に入りブログ

村上建築設計室です。

最新のコメント

検索

最新の記事

ひきこもり 父親回避
at 2018-12-12 07:44
現在進行形でサポートする-親..
at 2018-12-11 06:46
目標達成のサポート 親子コミ..
at 2018-12-10 06:23

記事ランキング

ブログジャンル

メンタル
教育・学校