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不登校のブリーフセラピー-1

不登校については、

すでに数知れないほどの

多くの見解、

対応の方法が示されています。

その内容は様々です。




これからの3つの「不登校」に関する記述は

『不登校・引きこもりに効くブリーフセラピー』黒沢幸子著

をもとにして書いており、

そこに若干の私の考えを加えたものです。




不登校の解決には、

自然と家族を含めたものが多くなります。

学校にいけないという子どもをどうするか、

その解決をどう行っていけばいいのか。

一人ひとりの子どもの様子は違うものの、

家族が途方に暮れ、疲れ果てていることは

共通していると思います。




ここでは、解決思考ブリーフセラピー

(短期間で、効率的に、

効果的に行うセラピーのこと)

について話しをしたいと思います。




不登校の子どもに対してカウンセリングの一つである

ブリーフセラピーを行うことがあります。

解決(望む姿)を編み出していく

とても地道なものです。




何がうまくいっていないかではなく、

うまくいっているものを見つけます。

目立たなくても良い状態はすでに必ずあります。

誰も悪くないと捉えます。

そして、どうなったらいい?

元気な状態ってどんなふう?

と、これからの時間に

焦点を当てることにします。




解決思考ブリーフセラピーが

他の心理的援助と最も異なる点は、

家族や当事者の問題点ではなく、

資源(リソース)に

注目して支援するということです。




何か問題が生じると、

「何が原因だろうか。何が問題だろうか」

と考えます。

原因や問題を取り除くことが

解決につながると考えているからです。



しかし、不登校の問題は、

決して単一の原因だけで

生じているものではないと考えます。

「本人の性格が・・・」とか

「親の育て方が」などといったことの

どれかひとつだけで、

なにかが決まるわけではないと思います。

原因を特定することにエネルギーを注いでも

徒労に終わることは少なくないと思います。


また、原因を考えるということは、

たいてい誰かを悪者にすることにつながります。

誰かを悪者にすれば、そのこと自体が当事者を

取り巻く人間関係に否定的に影響すると思われます。

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# by nocotoco | 2019-01-10 05:13 | 不登校・ひきこもり

認知行動療法を応用する

不登校といっても、教室には行けなくても、

保健室ならいける生徒がいます。

そのために自習室を用意している学校もあります。

それはどういうことでしょうか。



パニック障害を例にとると、

電車やエレベーターなど人が混雑している狭い空間に

閉じ込められると、動悸、息切れ、めまい、

それに強い不安感におそわれ、

このまま死んでしまうのではないか

というのがパニック障害です。

電車に乗れなくなるので、

学校や会社に行けなくなります。




有効な治療の一つに認知行動療法があります。

容易にできることを「1」、

とてもできそうでないものを「10」として点数をつけると、

電車でも長時間止まらない特急電車に乗ることは「10」、

各駅停車に一駅分だけ乗るのは「5」、

駅に行くことは「1」だとします。




まず駅に行くことから始めて、ホームに立つ、

各駅停車で一駅だけ乗るというように、

少しずつ課題を克服していきます。

こうして最後には特急電車にも乗れるようになる

というのが認知行動療法で

系統的脱感作法と言われるものです。





不登校もそれと同じように、

教室で授業を受けるのは「10」でも、

保健室に行くのは「5」、

平日に学校の校門の前まで行くのは「3」、

休日に学校の校門に行くのは「1」

という具合に点数化していきます。



休日に校門まで行くことから始めて、

次は平日に校門まで行ってみます。

それができるなら、今度は保健室に行って、

時間を過ごしてみる。

最終目標は教室で授業を受けることです。




不登校になった生徒にとって、

登校して教室で授業を受けることは、

とてもとても大変なことです。

時間がかかっても、ほんの少しずつでもいいのです。



保健室の代わりに、不登校向けの

フリースクールに行ってもいいのです。



登校できなくなった子を無理やり学校まで、

連れていくことはできません。

しかし、手をこまねいていては不登校が長期化して、

ひきこもりに至ることもあります。



その子どもができるところから始めて、

少しずつ課題を克服する認知行動療法の系統的脱感作法を

試してみてください。

少しずつ少しずつでいいのです。

焦らず、じっくりと。

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# by nocotoco | 2019-01-09 05:11 | 不登校・ひきこもり

素晴らしい力

マンガ、テレビ、ゲーム、パソコン、

これらに集中して、時間も忘れてしまう。

学習しようにも集中できず、

考えることができなくなり、

思考がまとまらなくなります。

単純計算などならできます。



文章を読み解釈することや

記憶力などの機能は停滞します。

「どうしても学習が追い付かない」

「どんなに頑張っても駄目だ」

という思いが強くなります。



空想とか架空の世界の感覚刺激に関しては、

優れた機能や能力を示します。

音楽、絵画、漫画、映像、造形、

パソコン関係に仕事等々には

素晴らしい力を発揮する

子どもが多いのはそのためです。



好きなことばかりしているから、

怠けとか、学習障がいとか、根気がないとか

無気力だなどと誤解される場合が

しばしばあります。



怠けなら家の外に出て快楽を求めて

面白おかしく遊びまわるはずです。

学習障がいならパソコンのマニュアル書など

複雑すぎるものには手を出しません。




根気がない子どもならゲームといえども

長時間操作することは困難です。

無気力なら集中してゲームやテレビに

向かうことはありません。



空想の方が強く、

現実思考することに集中できなくなるだけです。

学習性無気力状態は不登校期間の

後期には必ず改善されるそうです。

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# by nocotoco | 2019-01-08 05:09 | 不登校・ひきこもり


不登校、ひきこもり、子どもの声を引き出します。


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